ハワイで飲食店をするのに必要な保険
今日はハワイで飲食店をする際に必要な保険についてお話しさせていただきます。
アメリカは1−3月は特に多くのビジネスが停滞する時期。この時期はTaxシーズンとも呼ばれていて、多くの人達が連邦政府と州政府に対して納税しなければいけない時期なので、財布の中はすっからかん。それに加えて、12月のホリデーシーズンにギフトや旅行でクレジットカードを沢山使ってしまって、その支払いが1月のにドカッとくる人も多く、この1−3月の時期はお金を使わない傾向にあるので、ビジネスが停滞しやすくなります。
アメリカで飲食店をするにはその点を頭に入れて、1−3月は雇用を控えたり、派手な設備投資は控える事が重要です。
それと同時に保険の更新の時期でもあります。
この保険が日本とは比べものにならないくらい高い。
ちょっとした事でも訴訟になるのがアメリカでは日常の事ですが、まずアメリカでビジネスをしていれば一度は経験する事になると思います。お客さんだけではなく従業員からも訴えられるし、一度裁判にでもなって敗訴にでもなれば、その被害額だけでビジネスをたたまなくなってしまう可能性だってあります。それどころか、せっかく苦労して多くを投資してハワイでビジネスを始めたのに、一瞬で日本への撤退せざるを得なくなってしまいます。
そんな致命傷を追わない為に加入すのがこれから紹介する飲食店に必要な保険です。自分のビジネスに必要なものだけを自分で判断して自分で決めなければいけません。最初は何に入ったら良いのかわからないかもしれませんが、保険のエージェントは不安を煽って色々な保険んに加入させようとしてきます。そして実際に何かの被害にあって保険が必要な時に、中々支払ってくれないのがアメリカの保険会社です。これくらいに思っていた方が丁度良いと思います。
それでは私の経験から皆さんがどんな規模でどんな形態の飲食店をするのにもよりますが、お店の規模を小中大に分けて、実例と共にお話ししてきます。
ハワイで飲食店を始める際に知っておくべき保険の種類とポイント
ハワイで飲食店を運営する上で、ビジネスを守るために適切な保険に加入することは非常に重要です。災害や事故は予測できないものであり、適切な保険がないと大きな損失を被る可能性があります。本記事では、ハワイで飲食店を経営する際に検討すべき主要な保険の種類、カバー範囲、そしてコストについて詳しく解説します。
1. 一般賠償責任保険 (General Liability Insurance)
カバー範囲:
- 店舗で発生する事故や怪我(例:お客様が床で滑って転倒)
- 顧客の所有物への損害
- 名誉毀損や誤った広告による訴訟
コスト:
- 低:年間 $600-$1,200(小規模の店舗)
- 中:年間 $1,800-$3,600(中規模店舗)
- 高:年間 $4,800以上(大規模店舗や高リスク業態)
実例:
ホノルルの小さな寿司店で、ある日お客様が床にこぼれた飲み物で滑り、腰を痛める怪我をしました。この際、医療費や顧客が訴訟を起こした際の弁護士費用が一般賠償責任保険によって全額カバーされました。この保険がなければ、数千ドル規模の損失を経営者が負担することになっていたでしょう。
2. 労働者補償保険 (Workers' Compensation Insurance)
カバー範囲:
- 従業員が勤務中に負傷または病気になった場合の医療費
- 従業員の休業補償
コスト:
- 低:年間 $500-$800(従業員数が少ない場合)
- 中:年間 $1,000-$3,000(10人程度の従業員)
- 高:年間 $5,000以上(スタッフが多い、または高リスク業務)
実例:
ある飲食店のキッチンで、シェフがフライヤーの油で火傷を負う事故がありました。治療費、リハビリ費用、さらにシェフが休職中の給与補償までもこの保険が負担しました。この保険により、経営者は従業員に適切なサポートを提供しつつ、ビジネス運営への影響を最小限に抑えることができました。
3. 商業財産保険 (Commercial Property Insurance)
カバー範囲:
- 店舗や設備、備品への損害(火災、台風、盗難など)
コスト:
- 低:年間 $500-$1,000(小規模店舗)
- 中:年間 $1,500-$3,000(中規模店舗)
- 高:年間 $5,000以上(大規模店舗や高価な設備)
実例:
ホノルルで発生したハリケーンにより、あるレストランの窓ガラスが割れ、店内に水が入り込む被害が出ました。商業財産保険により、窓の修理費用、店内の清掃費用、さらに一部の壊れた調理機器の交換費用もカバーされました。この保険がなければ、修理費用だけで約$10,000の出費となるところでした。
4. 商業自動車保険 (Commercial Auto Insurance)
カバー範囲:
- 配達やケータリングのための車両に対する損害や事故
コスト:
- 低:年間 $1,200-$1,800(一台の場合)
- 中:年間 $3,600-$6,000(複数台の場合)
- 高:年間 $9,600以上(特別仕様車や高額な車両)
実例:
寿司のデリバリーを行う飲食店で、運転手が配達中に追突事故を起こしました。この保険により、事故相手の車両修理費用、自店舗の車両修理費用、さらに事故で遅延した配達に対する賠償金もカバーされました。この保険がなければ、事故対応だけで$5,000以上のコストが発生していた可能性があります。
5. 事業中断保険 (Business Interruption Insurance)
カバー範囲:
- 災害や予期せぬ事態で店舗が営業停止した際の売上損失
コスト:
- 低:年間 $500-$1,000(基本プラン)
- 中:年間 $1,500-$3,000(カバー範囲広め)
- 高:年間 $5,000以上(高額売上の店舗)
実例:
ホノルルで大規模な停電が発生し、ある飲食店では冷蔵庫内の食材がすべて使えなくなる被害が出ました。この保険が停電中の売上損失と食材の補充費用を補償しました。具体的には、保険会社が約$15,000の損失をカバーしたことで、経営者は迅速に営業を再開することができました。
保険加入時のポイント
- 必要性を見極める:店舗の規模や業態に応じて、どの保険が優先順位が高いかを判断。
- 見積もりを比較:複数の保険会社から見積もりを取り、費用対効果を検討。
- 専門家に相談:保険の細かい条項や適用範囲を正確に理解するために、保険代理店や弁護士に相談しましょう。
- 経験者の声を聞く:同業者や地元のネットワークで、実際の保険適用事例について意見を集めるのも有効です。
まとめ
ハワイで飲食店を始める際、適切な保険に加入することは経営リスクを最小限に抑える重要なステップです。それぞれの保険の特徴やコストを理解し、自分のビジネスに最適なプランを選びましょう。必要であれば私も無料で相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせください!
投稿者プロフィール
最新の投稿
- ブログ2025年2月1日ハワイで飲食店をするのに必要な保険
- ハワイ物件情報2024年9月28日カフェ開業希望者必見!カピオラニに新品同様のカフェ居抜き物件出ました!
- ハワイ物件情報2024年8月15日ノースショア、レストラン居抜き
- ブログ2024年8月15日海外での従業員の雇用方について