海外で出店する前に考える事

海外に出店したいと思ったら、まずやるべき事

海外で飲食店を始めてみたいと思ったら何から始めるべきか? 

多くの人はまず日本語が通じる業者に連絡して、例えばラーメン屋を始めたいのであれば”何処かラーメン屋を始めるのに良い場所はないですか?”というように、連絡してしまうと思います。

これは間違ってはいませんが、それ以前に自分なりにリサーチをしておくことが大事です。

 

では、リサーチはどうやってやるべきか?

現地まで足を運んで実際に自分で見て回るべきなのか?

 

よく私は、日本人の方に”ハワイの〇〇不動産の方にラーメン屋を始めてみたいって相談したら、どこどこのラーメン屋の居抜き物件を紹介してもらって、凄く気に入ったんだけどどう思う?”みたいな事を言われる事が多いです。

その度に〇〇不動産の〇〇さんはこんな物件を勧めてくるのかー、やっぱり空き物件には詳しいけど商売については何も分かってないななんて思ってしまいます。

 

それなのに多くの人は、その話を鵜呑みにして多くのお金と時間を投資して、そこでビジネスを始めてしまう。

当然、1年ともたずに潰れる。

そんなのを私は本当に沢山みてきました。

ちょっと始める前にリサーチしておけばよかったのに。

でも、そのリサーチの仕方がよくわからない。

その方法はなぜそのラーメン屋は上手く行かなかったのか?を徹底的に調べる事です。

ハワイの場合、この要因は日本とは大きく異なります。

 

・財務計画の甘さ

日本と違いハワイの家賃の高さは時に異常だと思う事もあります。

飲食店を経営する場合、目安として家賃は7%に抑える事です。

まずその場所でラーメン屋を始めたいと思った場合、家賃から1日に必要な売り上げを即座に割り出す事が出来ます。

例えばワイキキのショッピングモールのフードコートの場合、家賃が月に$20000-30000なんでいう事はザラにあります。

という事は$20000だとすると月に$285000の売り上げは最低必要になって来ます。

つまり1日に$10000の売り上げです。

ドルだと分かり難いかもしれませんので、円で言いますと1日に150万円の売り上げは絶対に必要になってくるという事です。

これってラーメンを一杯3000円で売ったとして1日に500杯売らなければ利益が出ないという事です。

そのショッピングモールの営業時間が朝の10時から夜の8時までの営業時間として、単純に10時間営業が出来ますが、500杯売るという事は1時間に50杯、つまりほぼ1分間に1杯は平均して売り続けなければいけません。

それがまずそのショッピングモールのフードコートで出来るのか?

お店のオペレーションがそれをスムーズに可能に出来るような設備やシステムになっているのか?

この辺を見抜く必要があります。

運転資金の不足や、予想外の出費に対応できる余裕を持たない計画では、初期のつまずきから回復することが難しくなります。

財務計画を慎重に立て、常に最悪のシナリオを想定しておくことが大切です。

一度、資金不足に陥ると回復させるまでに物凄く時間がかかります。

負のスパイラルから抜け出せないまま経営をしていくのは本当に大変だし、精神的にもかなりの負担になります。

言っている私にも何度も経験がある事ですので、この辛さは本当に良く分かります。

私の知人でも日本で飲食店の経験が豊富な方でも、この手の罠に簡単にハマって撤退した方は非常に多いです。

むしろ経験豊富な方々だからこそ、自信を持っているが故に案外陥りやすい単純な罠です。

この手の方達は私が何度も忠告しても、悪い意味でポジティブ過ぎて聞こうとしません。

この辺はハワイの恐ろしさでもありますし、今のアメリカは金利が高く、資金不足で金融機関に相談しても、外国人に対しては貸付してくれたとしても高金利で貸し付けて来ます。

まさに負のスパイラルに陥ります。

ここまで最悪のシナリオを考えるべきです。

 

・市場のニーズを正確に理解していない

たとえば、あなたがラーメン屋を開きたいと思っている場所の人々が本当にラーメンを望んでいるか、または既に飽和状態にあるかもしれません。

市場調査を怠ることは、見込み客の興味や需要を見誤る原因となります。

これはラーメンで例えてしまうと、アメリカではラーメンは今はとても人気なのでイメージし難いですが、良くある話では日本で流行っているからと言ってハワイで受け入れられるのか?というのには疑問があります。

これらをテストする為にハワイにはファーマーズマーケットや、ホノルルフェスティバル等のイベント事などが多々あります。

日本の物を紹介する、ラーメンフェス、新潟フェス等様々なもようしものを利用するというのも手段の一つです。

 

・現地の文化や習慣を無視したビジネスモデル

ハワイは人口の30%近くが日系という事もあり、アメリカの中でも日本の食文化は比較的受け入れやすい土壌があります。

欧米的なパンが主食の文化と、日本の米が主食の文化が混じり合った独特な食文化が根付いています。

例えていうならば、ハワイのマクドナルドでは朝のブレックファーストメニューにはパンケーキやフレンチトーストのプレートと並んで、米とスクランブルエッグスパムのプレートがあります。

しかもサイドにパイナップルがついてきます。

逆にアメリカ人が日本に行くと有名な話ではマクドナルドやスターバックスでLサイズを頼んでも、世界一小さいLサイズが出てくるというのは有名な話で、日本に初めて行ったアメリカ人からは良く聞く話です。

 

サービスに関しても日本とアメリカでは大きな違いがあり、個人的にはアメリカのレストランはお客と店員の距離感が近く感じます。

アメリカでは有名なアウトバックスというステーキハウスに行った時に、お店の従業員にもよりますが、注文をとる際に同じ席に座ってきて足を組みながら詳しくメニューについて説明しながら注文をとる従業員もいました。

日本であれば完全に失礼だと言われる行為ですが、アメリカではある事です。

現地の文化に敬意を払い、柔軟にビジネスモデルを調整することが成功への鍵となります。

 

まだまだ挙げれば沢山ありますが、これらの失敗要因を踏まえた上で、あなたのビジネス計画を再評価し、必要な調整を加えるべきです。

そして、現地の事情に詳しい経験豊富なビジネスオーナーからのアドバイスを積極的に求めることは成功への近道です

海外での飲食店開業を目指すあなたが、これらのポイントを心に留め、成功へと導く道を切り開いていくことを願っています。