海外での従業員の雇用方について

海外で飲食店をする場合、1つのポイントともいうべき事が人事です。

日本で飲食店をする場合と比べると、ここは大きく違うポイントだと思います。

大前提でこちら側が理解しなくてはいけない事はまず、その国ごとの文化です。

のんびりとしている国もあれば、仕事に対して真面目な国もあります。

そして、宗教的な事も考えなければいけません。

私が良く耳にする事は、日本人と比べてどうだとか、思うように働いてくれないという事です。

そして、欧米の国々では日本より賃金が2倍3倍などという国も今では珍しくもなく、そういった場合は”これだけ払っているのに何でちゃんとやってくれないんだ?”などと、ストレスを感じてしまう事もあると思います。

しかし、そんな事で一々イライラしていては海外で人を雇用する事などは到底できません。

全てまとめて飲み込んで、自分の仕事に集中しなくてはいけません。

ではこれらの問題をどのように対応していくのか?

郷に入れば郷に従えという言葉もあるように、これらに反発しても人は動いてはくれません。

まず、こちら側が理解してその上で働きやすい環境を作るしかありません。

勿論、最初に面接をして自分の店にとって有益な人材かどうかはしっかり判断しますが、それでも自分が想像した人材ではない場合もあります。

自分の都合で仕事をしょっ中休むなんて言うのも問題外ですが、そういった場合は、直ぐに辞めてもらう。

お店にとってマイナスになってしまう事もあるし、何か問題を起こす場合もあるかもしれません。

ここはビジネス目線でスパッと切り落とすしかありません。

場所によっては解雇された腹いせに訴えられたり、嫌がらせをされたりする事もあります。

それでも自分は間違っていないという毅然とした態度は、海外では日本以上に必要だと思います。

オドオドしていればつけ込まれます。

必要なら弁護士に相談してでも、迅速に対応するという事が必要になってくるかもしれません。

そうまでしても、我慢して雇用し続けるのではなく、解雇する事です。

勿論、合法的にですが。

冷淡に聞こえるかもしれませんが、海外での人事は非常に大事です。

場合によっては悪い従業員によって、お店の雰囲気が一気に悪くなったり、売り上げが激減したりと、死活問題にもなりかねません。

そして、働きやすい環境とはどういう事か?

分かりやすいところで言いますと、ベネフィットがあるという事です。

ベネフィットとは、福利厚生がしっかりしているという事だけではありません。

細かいところから言えば、安全で働いていて気持ちが良い、働きやすい、休憩時間がしっかりある、床が滑らない、物が取りやすいところにある、疲れにくい、複雑なオペレーションがない等々、労働時間中に従業員が最高のパフォーマンスを出せる環境です。

それにより仕事にやりがいがもてて、結果的に良い仕事をしてくれます。

そうすれば必然的にお店も忙しくなり、売り上げも伸びていくので、経営側としても高い給料でも問題なく支払っていく事ができます。

言うのは簡単ですが、こういう関係性を経営側と雇用側で作っていける様にしていくのは、経営者の腕に掛かっています。

私はお店には立たないと言う経営者もいますが、これを理解するには、時にはお店に立つ事も必要だと思います。

私の場合はたまにレジ係から掃除まで一通り自分でやってみたり、観察したりしますが、その度に新しい発見があります。

それが難しいと言う場合でも、従業員とコミニュケーションをとる事で、どこが大変だとか、分かりにくいとか言う事を聞き出すことができます。

昨今はこんな事が煩わしいという事で、機械化、自動化が進んでいますが、それでもまだ飲食店の収益を上げていく鍵を握っているのは人です。

従業員を理解して、お客様を理解して、常に内側と外側、両面からバランスよくみていく事が大事です。

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